こんにちは。
東京都八王子市で、相続コンサルタントをしている宮川です。
私は27歳から不動産業界で仕事をしてきましたが、
ここ数年は、大家さんを中心に相続のご相談をお受けしています。
今日は、
少しだけ「耳の痛い話」かもしれませんが、
とても大切なお話をしたいと思います。
「うちは大丈夫」と思っているご家庭ほど、相続の話をしていない
相続のご相談をしていると、
こんな言葉をよく耳にします。
・家族仲はいいですよ
・子ども同士も関係は悪くないです
・自分もまだ元気ですし、もう少し先でいいかなと…
どれも、ごく自然な感覚だと思います。
実際、
家族関係が良好な大家さんほど、
相続の話をしていないケースが多いと感じています。
相続の話をしないのは、決して悪いことではありません
なぜ話をしないのか。
それは、
「揉めたくないから」
この一言に尽きます。
・お金の話をすると、空気が変わりそう
・今は平和なのに、わざわざ波風を立てたくない
・子どもに余計な心配をかけたくない
そう考えて、
あえて触れずにいる。
私は、それ自体が悪いことだとは思っていません。
ただ、「話さないまま」はリスクになることがあります
少しだけ、現実的なお話をします。
相続で一番困るのは、
税金や手続きよりも、
「何も決まっていない状態で、その日を迎えてしまうこと」
です。
いざ相続が始まると、
・この不動産は誰が引き継ぐのか
・賃貸経営は続けるのか、やめるのか
・管理は誰が担うのか
こうしたことを、
残されたご家族だけで話し合う必要が出てきます。
しかも、
気持ちの整理がつかない中で、です。
私自身の経験から感じていること
少しだけ、私の話をさせてください。
実は、
私の父も、相続をきっかけに家族間で大変な思いをしました。
当事者ではなく、
その周りで見ていたからこそ、
「元気なうちに、
方向性だけでも共有していれば…」
と、何度も思いました。
相続の準備は「決めること」ではありません
ここで、ひとつお伝えしたいことがあります。
相続の準備というと、
・遺言を書く
・節税対策をする
・きちんと結論を出す
そんなイメージを持たれる方が多いですが、
最初からそこまでやる必要はありません。
最初の一歩は、とてもシンプルです。
「今、どういう状況なのかを
家族で共有する」
それだけで十分です。
正解を出さなくていい。
結論も、無理に決めなくていい。
「話題に出す」
それだけで、大きな前進です。
家族仲が良い“今”だからこそ、できること
相続の話は、
何かが起きてからでは、どうしても難しくなります。
でも、
何も起きていない今だからこそ
落ち着いて話せる
という面もあります。
家族仲が良い今だからこそ、
一度だけでも、
相続の話題を出してみてください。
それは、
家族を不安にさせるためではなく、
家族を守るための会話です。
次の記事では、
「相続対策をしているのに、
なぜうまくいかない大家さんがいるのか」
について、
もう少し具体的にお話しします。




