こんにちは、宮川です。
今日は、「やらなくてはいけないのはわかってる。でも・・・・。」
と悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
「そろそろ、きちんと考えなきゃいけないのは分かっている。でも、どうしても腰が重い……」
カレンダーをめくるたび、あるいはニュースで相続の話題を目にするたび、
そんなふうに自分を責めてはいませんか?
私は、日々大家さんとお会いする中で、実は最も多く耳にするのがこの
「分かっているのに、動けない」というお悩みです。
結論から申し上げます。
それは、あなたが怠慢だからでも、家族を想っていないからでもありません。
むしろ、
代々の土地を守り、家族の平和を願う真面目な大家さんだからこそ、
無意識のうちに強くかかってしまう「3つの心のブレーキ」があるのです。
今日は、そのブレーキの正体を一緒に解き明かしてみましょう。
正体が分かるだけで、心は驚くほど軽くなるはずです。
ブレーキ1:「死」を連想することへの、無意識のタブー感
日本には古くから「縁起でもない」という言葉があります。
特に家族仲が良いご家庭ほど、このブレーキは強力に作用します。
「親が元気なうちにお金の話をするなんて、死を待っているようで申し訳ない」
「今は平和なのに、わざわざ波風を立てたくない」
そんな優しさゆえに、相続の話題を避けてしまう。
でも、少しだけ視点を変えてみてほしいのです。
相続の準備は、決して「死」の準備ではありません。
あなたが大切に守ってきた不動産というバトンを、次の世代が迷わずに受け取り、
これからも家族が笑顔で暮らしていくための
「未来の経営計画」なのです。
「縁起が悪いこと」ではなく「家族の幸せを願うこと」。
そう捉え直すだけで、心の景色は少しずつ変わり始めます。
ブレーキ2:「完璧に整理してから」という強い責任感
「書類がまだぐちゃぐちゃだから、恥ずかしくて相談できない」
「正確な収支を自分一人で把握してからじゃないと、家族には話せない」
そんなふうに、一人で全てを背負い込もうとしていませんか?
長年、経営者として最前線で判断を下してきた大家さんほど、
この「責任感」というブレーキが足を止めます。
でも、思い出してください。
大家業は立派な事業です。
会社の経営者が、一人で全ての経理や法務を完璧にしてから専門家に相談するでしょうか?
大切なのは、最初から完璧であることではありません。
むしろ、
「今のぐちゃぐちゃな状態を、専門家と一緒に整理するところから始める」ことが、
最も早くて確実な道なのです。
「整理してから相談する」のではなく、「相談しながら整理する」。
この順番を変えるだけで、止まっていた時間は動き出します。
ブレーキ3:「子どもたちの欲」に対する漠然とした不安
「お金の話をすることで、子どもたちが財産を当てにしてしまうのではないか」
「今は仲が良いけれど、具体的な数字を出した途端に争いが始まるのではないか」
こうした不安は、親であれば誰もが抱くものです。
しかし、この不安の根源は「情報の不在」にあります。
何も知らないからこそ、子どもたちは過度な期待を抱いたり、
逆に将来の負担を恐れて無関心を装ったりします。
だからこそ、
利害関係のない第三者であるコンサルタントが必要なのです。
「親子の会話」を「事業の承継会議」へと昇華させ、
感情と数字を切り分けて整理する。
プロが介在することで、
家族だけでは触れにくかった領域に、安全に踏み込むことができるようになります。
【まとめ】急がなくていい。でも、止めない。
3つのブレーキ、
どれか一つでも心当たりがあったでしょうか。
もしブレーキがかかっているなら、無理にアクセルを踏んで自分を追い込む必要はありません。
「今はブレーキがかかっているんだな」と自覚するだけで実は半分以上、
準備は進んでいるようなものです。
相続は、何かを決めて完成させるだけの作業ではありません。
共に悩み、話し合い、少しずつ形にしていく
「時間そのもの」が、
家族にとってかけがえのない財産になります。
急がなくていい。
でも、止めない。
その一歩を、私たちはいつでもお手伝いします。
まずは、今の「モヤモヤ」を言葉にすることから始めてみませんか?

▶︎次回は、家族会議が「言い争い」で終わってしまう根本原因)




