「きっちり半分」が正解とは限らない
相続の話になると、
多くの方が「兄弟(姉妹)なんだから、
「平等」に分けるのが一番揉めない。」
と考えがちです。
しかし、
実はこの「機械的な平等」こそが、
長年仲の良かった家族の間に深い溝を作ってしまう
原因になってしまう事があります。
と言いますか、
これこそが、揉めてしまう一番の原因だと感じています。
大切なのは、
数字上の「平等」ではなくて、
家族全員が納得できる
「公平」感を見つけることなのです。
なぜ「平等」なのに不満が出るのか
例えば、
不動産を所有されている大家さんのご家庭で
よく見受けられるケースがあります。
長年、跡取りとして厳しく育てられ家業を支えてきた長男さんと、
お父様から何かと金銭的な援助や子育ての手助けをしてもらい、
自由に過ごしてきた妹さんがいたとします。
お父様が亡くなった後、
財産を「平等に半分ずつ」に分けようとすると、
そこには大きな感情の摩擦が生まれてしまいます。
長男さんからすれば、
「自分は犠牲を払って家を守ってきた。
それなのに、
散々甘やかされてきた妹と同じ分け方なのは不公平だ。」
という思いが拭えないからです。
「平等」に分けると頭では理解できても、
感情が追い付いていかずに納得感がでないのです。
これは一例に過ぎませんが、
どの家庭にも
・「長年の看病」
・「教育費の差」
・「家業への貢献」
といった、数字には表れない「背景」があります。
その背景を無視して数字だけで
分けようとすると、
トラブルの引き金になるのです。
「公平」とは、家族の歴史を認めること
「平等」が機械的な分け方であるのに対して、
「公平」とは、
【それぞれの献度や事情を汲み取り、納得感のある形に整えること。】
です。
先ほどの大家さんの例であれば、
単に今の財産を分けるだけでなく、
- 長男さんがこれまで果たしてきた役割への評価
- 末娘さんが生前に受けてきた援助(特別受益)の整理
- お父様がそれぞれの子供に抱いていた本当の願い
これらを丁寧にきちんと紐解いて、
家族全員の目の前に並べる作業が必要なのです。
一見遠回りに見えますが、
この「家族の歴史を認め合うプロセス」こそが、
全員が納得できる「公平」な着地点への唯一の道なのです。
相続コンサルタントが「家族会議」を支援する理由
しかし、当事者である家族だけでこうした
「感情」と「数字」の整理を行うのは、
至難の業です。
なぜかというと、
どうしても昔のわだかまりが噴出し、
話し合いが攻撃的になってしまうからです。
そこで私たち相続コンサルタントは、
第三者の立場で「家族会議」のファシリテーションを行います。
- 本音を言語化する:
家族の前では言えない「不満」や「希望」をきちんとヒアリングし、「整理」します。 - 共通の物差しを作る:
感情論を排除して、「事実」と「法的な見解」をベースにした話し合いの「土台」を作ります。 - 納得をデザインする:
全員の意見を網羅して、将来にわたって禍根を残さない「オーダーメイド」でみんなが「納得感」を感じる分け方を提案します。
最後に:相続の本当のゴール
相続の本当のゴールは、財産を分けることではありません。
親御さんが亡くなった後も、
残された家族が「豊かに生活をしていく未来を描ける。」
笑顔で「お父さん、お母さん、ありがとう。」と言える。
そんな相続であればどんな分け方だろうと、
幸せな相続なのです。
「平等」という言葉に縛られて、
どうすればよいか悩んでいたり
身動きが取れなくなっていたら、
ぜひ一度ご相談ください。
あなたのご家族にとっての「最高の公平」を、
共に見つけていきましょう。




